「しぞーかの家 case010」 -おれっちあたしっち-
静岡市葵区 / 木造2階建て
敷地面積:162.00㎡(49.00坪) 延床面積:102.65㎡(31.05坪)
夫婦+子供2人+祖母(2世帯)+アトリエ / 施工 山崎工務店 / 写真 畑 亮

この住まいは、家族4人と80代の母が暮らす自邸です。敷地は、西から北に広がる賎機山、北東に望む富士山、東に隣接する安東川など、豊かな自然に囲まれています。
この恵まれた環境を活かし、10代の頃から住み慣れた場所への想いを基に、自分たちの生活を織り込むことで、安東川に寄り添う住まいの形が自然と形作られていきました。 2世帯ではありますが水まわりは共有とし、1階にアトリエ、個室、サニタリーを設け、2階に家族室を配置しています。
床にはサワラ、壁には漆喰、天井には青森ヒバを使用し、適所に配した窓から見える景色が、日々の生活に彩りを添えてくれます。また、個室と家族室は川に面して配置しているため、川から吹く涼しい風やせせらぎ、水鳥の羽音、鳥や虫の鳴き声が生活のさまざまな場面で感じられ、子供の頃には当たり前だった環境の豊かさを家族みんなでしみじみと実感しています。
実際の生活を通じて、「場」の持つ力の大切さを日々強く感じています。