「しぞーかの家 case012」
静岡県静岡市 / 木造2階建て
敷地面積:126.50㎡(38.27坪) 延床面積:86.94㎡(26.30坪)
50代夫婦+大型犬+ときどき母 / 施工 大村建築(協力:夢工房鈴岩建設)/ 写真 畑 亮

18年来のお付き合いがある大工さんの自邸であり、子育てを終えた50代のご夫婦が愛犬、そして時々80代の母親が暮らす住まいです。敷地は息子さん家族の隣にあり、里山に囲まれた場所で、駐車スペースは息子さんの敷地と共有して5台分を確保しています。
2階には、最も居心地の良い場所にインナーバルコニーが設け、その周囲を家族室が囲むように配置し、1階には個室やサニタリーをまとめています。仕上げ材は天井に青森ヒバ、壁に漆喰、床にサワラを使用しており、バスコート付きの浴室には青森ヒバを主材に、腰壁には十和田石を採用しています。若いころに自作されたダイニングテーブルで家族と団欒し、浴室では照明を消してバスコートの灯りだけで入浴を楽しむのがご主人の日課になっているそうです。
この家には、大工さん自身の職人としての住宅への思いと、大工と建築家との関係性への深い理解が込められています。丁寧な手仕事によるセルフビルドの住まいです。