「しぞーかの家 case013」
静岡県掛川市 / 木造2階建て
敷地面積:536.21㎡(162.20坪) 延床面積:91.08㎡(27.55坪)
40代夫婦+子供3人+アトリエ / 施工 匠工務店 / 写真 畑 亮

静岡に拠点を移してから植栽・造園でお付き合いしている造園家さんの自邸です。建築主が造園家として掲げる「自然の流れにまかせた庭とのやさしい暮らし」という考え方を、住まい全体のテーマとして計画に取り入れています。
敷地は里山に隣接する緩やかな傾斜地で、もともとは竹林や雑木林だった場所を建築主が自ら整地されました。その過程で、自然と建物の配置が決まっていきました。平面計画は、できるだけ自然に溶け込むようにシンプルな方形プランとし、生活の中心を眺望の良い2階に配置しています。1階には仕事場や個室、サニタリーが設けられ、仕上げには青森ヒバ、漆喰、地場産の杉やヒノキといった自然素材を使用し、外観はシンプルな切妻屋根としています。
もともと早風呂だったというご主人が、この家に移ってからお風呂に入るのが楽しみになり長風呂になったとのこと。「庭とのやさしい暮らし」が、建築主の手によってこれからどのように育っていくのかが楽しみな住まいです。